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【政治】タイ法務省がタクシン元首相の社会奉仕活動について前首相発言を否定

禁錮1年の刑に服しているタクシン元首相について、次女のペートンタン・タイ貢献党党首が「受刑者による社会奉仕活動の一環として排水溝清掃の監督を任されることになった」と述べた。これに対し、刑務所を管轄する矯正局の担当者は、「この説明は事実と異なる」と訂正した。

矯正局によれば、受刑者の社会奉仕活動には階層区分があり、監督役を務められるのは「模範受刑者」や「トップレベルの受刑者」に限定される。タクシン氏は現在「中程度の受刑者」と分類されており、監督役を担う立場にはないと説明した。

刑務所内の社会奉仕活動は、受刑者の更生を促すための重要な制度であり、清掃作業や植樹活動などが含まれる。模範的な行動が認められた場合には刑期短縮につながる可能性もあるため、制度運用は厳格。

一方で、タクシン氏の政治的影響力はいまだ強く、同氏の扱いをめぐっては「特別な配慮がなされているのではないか」との世論の批判が絶えない。現地メディアは「元首相に対する特例措置が実際に行われているか否かは、今後の司法制度の信頼性にも影響を及ぼす」と報じている。

タクシン氏の刑務所での処遇や社会奉仕活動の有無が政局に影響を与えかねないとして、タイ経済界は注視している。

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