【車両】OMODA&JAECOOがタイでNEV生産 5年で生産能力8万台へ
広告
中国系自動車メーカー、チェリー・グループ傘下のOMODA&JAECOOは、タイで新エネルギー車(NEV)の現地生産を開始すると発表した。同社は2023年にタイ市場へ参入し、これまでに累計1万台以上を販売している。今回の新工場はタイ東部に建設され、初年度から「JAECOO J5」「JAECOO J6」「OMODA C5」の3車種を組み立てる。
投資額は50億バーツ規模で、今後5年間で生産能力を8万台まで拡大する計画だ。工場ではタイ国内調達部品の比率を40%以上に高める方針で、地域のサプライチェーン強化にもつながる。初期段階ではタイ国内市場を中心に販売。将来的にはASEAN諸国や右ハンドル市場向け輸出を拡大する。
今回の生産はタイ政府のEV推進策「EV3.5」に対応しており、販売実績に応じて2倍の現地生産を行う条件を満たす形となる。同社はマレーシアをPHEV、インドネシアをICE(内燃機関)車の生産拠点と位置づけており、タイはNEVの戦略拠点としてグループ内で重要な役割を担う。
研究開発拠点もタイに設置へ
OMODA&JAECOOは2027年までにタイ国内に研究開発センターと研修施設を設ける計画。これにより、消費者ニーズを反映した新モデルの開発や人材育成を進める方針だ。さらに、アフターサービスの拡充も進めており、24時間対応の緊急支援「OJ O-Jai Care」を距離200kmまで拡大し、全国で90カ所の販売・サービス網を整備する計画を明らかにした。
