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【政治】アヌティン首相が施政方針演説 景気回復策と国境安定に重点

アヌティン首相は9月29日、議会で約30分にわたり新政権の施政方針を説明した。演説の柱は、外国人旅行者が安心してタイを訪問できる環境を整えること、カンボジアとの国境紛争を平和的に解決すること、さらに貿易問題の解消や国民所得の向上など。特に景気を速やかに上向かせるための具体的措置に重点が置かれた。

タイ国政府観光庁によると、2024年の外国人観光客数は約3500万人に達しており、観光産業は国内総生産(GDP)の15%以上を占める主要産業となっている。首相は観光客の治安不安解消を最優先課題とし、警備体制の強化や空港入国審査の効率化を進める方針を示した。また、国境問題についてはカンボジアとの対話を重視し、ASEAN枠組みを通じた協調解決を目指すと強調した。

さらに、輸出拡大と農産物価格の安定化を通じて農村部の所得向上を実現する考えを示した。財務省は2025年のGDP成長率を3.5〜4%と予測しており、施政方針がその達成に寄与できるか注目されている。

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