【政治】タクシン元首相が恩赦手続き開始 弁護士は「平等な権利」と強調
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9月9日に禁錮1年の判決を受け収監されたタクシン元首相について、弁護士がこのほど、恩赦による減刑を国王陛下に認証いただく手続きを進めていることを明らかにした。タクシン氏は収監前、長期にわたり警察病院の特別室に入院しており、憲法裁判所によりその期間の服役が無効となった経緯がある。
弁護士は「恩赦はすべての受刑者に平等に認められた権利である」と強調するが、収監から間もない時点での請求には国民の間で賛否が分かれている。支持者からは「和解の象徴となるべきだ」との意見がある一方、反対派は「司法制度の信頼を損なう」との批判を強めている。
司法省の統計によれば、2024年に恩赦や減刑を受けた受刑者は全体の約18%に上り、その適用基準を巡っては毎年議論が続いている。今回のタクシン氏のケースは、制度の公平性と政治的中立性を改めて問う事例となっている。
