【三面】バンコク都内の壁画に落書き バンコク都庁が犯人を特定し法的措置へ
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バンコク都ソイ・チャルンクルン30に設置された壁画が、何者かによって落書き被害を受けた。壁画はスペイン人女性アーティストらがコンクリート壁に描いたもので、地域の文化的シンボルとして注目を集めていた。だが最近、カラースプレーで上書きされ、作品の一部が損なわれた。
チャチャート・バンコク都知事は現場を視察し、「芸術への侵害であり、都市の文化的価値を壊す行為だ」と強く批判した。さらに、犯人を特定次第、法的措置を取る方針を示した。
タイ国政府観光庁の統計によれば、2024年の外国人観光客は前年比49%増の3500万人に達し、バンコクは主要な観光都市として国際的評価を高めている。壁画やストリートアートは観光資源としての役割も大きく、今回の事件は都市ブランドの毀損につながりかねない。市民団体からも「文化財保護の観点から厳格な対処を」との声が相次いでいる。
