【物流】タイ南部ラノーン港を国際物流拠点に 多国間連携で輸送時間短縮
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運輸省海事局は、タイ南部ラノーン港を多国間物流の拠点とする構想を発表した。インド、スリランカ、中東を結ぶ新航路を整備し、輸送時間を最大7日短縮することを目指す。
計画では、港湾インフラの拡張や通関電子化を進め、年間貨物取扱量を現行の2倍に高める。とくにアンダマン海沿岸の立地を活用し、アジアと中東を結ぶ中継地としての機能を強化する方針だ。
地域経済への波及効果も期待
ラノーン港は深海港化の計画も進んでおり、完成後はコンテナ船の寄港が可能になる。これにより、タイ湾を経由せずインド洋へ直結するルートが確立され、輸送コストの削減や貿易競争力の向上につながる。運輸省は「域内の貿易円滑化と新市場開拓の起点とする」と強調する。
