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【商業】商工会議所大、菜食祭の支出を前年比2%増と予測 タイで続く慎重消費

タイ商工会議所大学(UTCC)は、今年の菜食祭(キンチェー、10月21〜29日)における国内消費は4590.3億バーツに達することが見込まれると発表した。前年の4500.3億バーツから2%増にとどまる見通しで、慎重消費が続くと評価した。調査は10月6〜12日、1272人を対象に実施した。

一方で、66%が「菜食を取らない」と回答し、73.9%が菜食メニューの値上がりを予想した。一部(7.1%)は巡礼など宗教行事への支出を計画し、1人当たり旅費5000バーツ、喜捨1746バーツを予定する。購買量は52.8%が前年並み、支出額は47%が前年並みと答え、需要の偏りと価格転嫁の限界がうかがえる。

需要喚起策であるが、政府の共助スキームが祭り最終日の10月29日に始まるため、効果は限定的。そのため、店舗側はセット販売・少量盛りやフードロス削減の呼びかけを組み合わせ、客単価×来店頻度の最適化を狙う。在庫連動の値引き・寄贈スキームや産地直結のサプライチェーンを構築すれば、歩留まりと粗利の改善にもつながる。

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