【政治】タイ国防省が報告「国境地帯で重火器撤収開始」 最長で6週間を想定
広告
ナッタポン国防相は10月28日、カンボジアとの国境地帯で重火器の撤収が開始されたと報告した。これは10月23日の国境委員会合意と26日の和平に向けた共同宣言に基づく措置で、双方が段階的撤収を進めている。
撤収は3段階で実施され、最長で6週間を想定。ASEANオブザーバーチーム(AOT)が監視し、透明性を確保する。国防相は「国民の安全を最優先に、威厳を失わず協力を進める」と述べた。
重点地域はサケオ県コックスン郡を含む国境線で、バンノンチャンやバンノンヤケオ周辺の地雷除去を最優先で進める。AOTはタクワイ寺院周辺も監視対象に含める。首相承認の下、外務省・国家安全保障会議・内務省が特別作業部会を設置し連携して進める。
地雷処理は各国の責任で行うが、進捗はAOTが検証。NESDCでは、物流回復と投資環境改善の効果を見込みつつ、住民移転支援や農地利用調整などの課題に懸念を示す。
