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【政治】タイ・カンボジア国境 重火器撤去を3段階で実施へ

タイとカンボジア両国は、先ごろ署名した和平合意に基づき、国境地帯に展開していた重火器の撤去を11月1日から3段階で進めることで合意した。10月29日に行われた両国軍の実務協議で、撤去日程や範囲を含む実施計画が協議され、タイ側からは陸軍第2管区の幹部が出席した。

撤去は、まず停戦ライン付近に配備されていた重火器の一部を移動させ、その後、前線基地周辺の兵器類を順次引き揚げる形で進められる見通し。最終段階では、すべての重火器を国境から完全に撤去することになる。今回の合意は、長年続いてきた国境紛争の緊張緩和に向けた最初の一歩とされてるが、その実効性は不透明だ。

なお、国防省によると、タイ政府はASEAN諸国の立会いのもとで進行状況を監視し、地域の安定確保を図る方針。また、外務省は「信頼醸成のプロセスが定着すれば、貿易・観光の回復にもつながる」として、和平の定着に期待を寄せる。

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