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【三面】トラート県で中国人詐欺グループ9人を逮捕 国境地帯の犯罪温床化が懸念

カンボジアと国境を接するタイ東部トラート県でこのほど、オンライン詐欺や違法ギャンブル、人身売買に関与していた疑いで中国人の男9人が逮捕された。9人は県内のリゾート施設に滞在していたが、摘発時にはいずれも旅券を所持しておらず、不法滞在の疑いも持たれている。

捜査当局によると、容疑者らはカンボジアのポイペト周辺で活動していた中国系詐欺グループとつながりがあるとみられ、タイ国内での資金洗浄やオンライン詐欺サイトの運営拠点としてリゾートを利用していた可能性が高い。押収された電子機器からは暗号資産取引の履歴も確認され、警察は国際的な詐欺ネットワークの一部とみて調べを進めている。

タイ警察庁によれば、外国人によるサイバー犯罪の検挙件数は2024年比で約25%増加しており、特に国境地帯や観光地を拠点とする事例が目立つ。警察は「国境を越えた犯罪組織が観光ビザを悪用して国内に潜伏している」と警鐘を鳴らしている。

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