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【商業】タイ国政府観光庁、今年の外国人観光客数を4800万人に上方修正 

タイ国政府観光庁(TAT)は2025年の外国人訪問者数見通しを4800万人に上方修正した。前回予測の4500万人を300万人上回る。2024年の実績は約3940万人であり、コロナ前の2019年水準(3980万人)をすでに回復した。

チャトラサックTAT総裁は「航空便の回復と中国人旅行者の戻りが想定以上に早い」と説明。特に韓国、日本、インドからの訪問が伸びており、インドは前年比43%増と急回復している。一方で欧州からの訪問は燃油高騰の影響で伸び悩むが、全体では観光収入が3.4兆バーツに達する見通しだ。

TATは2025年を「タイ観光デジタル元年」と位置づけ、AI分析を活用した「Thailand Traveller Data Hub」を開設。旅行者動向をリアルタイムで解析し、地域プロモーションに反映させる。地方都市ではブリーラム、チェンライ、ナーンなどへの分散化を促進する方針だ。

TATでは同年をさらに「ウェルネス・ツーリズム推進年」としても位置づけ、温泉、医療、ヨガ、オーガニック食品など健康関連観光を重点支援してきた。日本や韓国との医療提携旅行も拡大予定であり、同庁は「観光産業はGDPの20%を占める国家基幹産業」と改めて強調している。

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