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【政治】最大野党・人民党がタイ南部14県60選挙区で候補擁立 政治勢力図に大きな変化か

タイ最大野党・人民党のウィチャク副幹事長はこのほど、次期総選挙に向け、タイ南部14県の全60選挙区で候補者を擁立し、今月中にも小選挙区候補の名簿を公表する方針を明らかにした。現在、立候補の意向を示している人物からの聞き取りや身元確認を進めている段階にあり、個別の候補者名はまだ開示していない。

タイ南部は長年にわたり民主党など保守系政党の牙城とされてきたが、近年、新興政党の台頭や有権者の世代交代により、政治勢力図が大きく揺らいでいる。人民党が従来保守勢力が優位だった南部で勢力を拡大できれば、下院の過半数獲得に向けた足場を固めることができるとみらており、候補者選定にあたっては地方の有力者だけでなく、若手専門職や女性候補の起用も検討している。

現行の選挙制度では、下院400議席が小選挙区で、残る100議席が比例代表で選出されるため、地域ごとの勝敗が政権構図を大きく左右する。南部14県60選挙区を巡っては、治安問題や観光振興、インフラ整備など地域固有の争点も多く、人民党がどのような公約と顔ぶれで挑むかが注目される。

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