【政治】タクシン元首相の不敬容疑で検察が控訴 政治的緊張再燃の可能性
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タクシン元首相が韓国で行われたインタビューで不敬発言を行ったとされる件で、刑事裁判所が無罪判決を下したが、イティポン新検事総長はこのほど判決を不服として控訴した。タクシン氏は帰国後、服役と自宅軟禁を経て現在も司法判断の対象となっており、今回の控訴は政界の緊張を再び高める可能性がある。
長女ピントンター氏は、クロンプレム中央刑務所を訪れ父と面会した後、「父は傷つき、悲しんでいる」と述べ、家族として無罪が確定するまで争う姿勢を示した。タクシン氏は依然として有権者の間で高い支持を持ち、政治的影響力も残していることから、今回の判断が政局に与える影響は小さくない。タイ司法省によれば、近年の不敬関連事件は国際社会からも注視されており、特に表現の自由を巡る議論が再燃している。
タイ警察は政治関連のデモ発生の可能性に備え、公共の安全確保に向けた警備体制を強化。政府系シンクタンク・国家経済社会開発評議会(NESDC)は、政治的緊張が長引けば投資家心理に影響する可能性もあると分析しており、今後の司法判断がタイ経済に与える影響は無視できない。
