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【製造】タイ工業省が不適合家電7000点を焼却、7200件超の違法リンク遮断し消費者保護強化

タイ工業省が、不適合電気製品の一掃に本腰を入れている。先日、ヨッシン工業副大臣が、ナコンラチャマ県工業事務所で、国家工業規格(TIS)に適合しない電気製品7258点、総額約207万バーツを焼却処分する式典を主宰した。対象はテーブルタップ、コンセント、アイロン、トースター、LED電球など約150品目の押収された規制対象商品。

同副大臣は、工場や輸入業者だけでなく、卸売業者、小売店、オンラインモールまで、基準に合わない危険な製品を扱えば「徹底的に摘発する」と警告した。また、「違反を見つけたら速やかに操業停止、改善が完了すれば速やかに再開を認める」とも付け加えた。停止・再開のスパンを短くする同政策は、工場の違法行為への抑止を強め、改善努力を行う事業者には再起の機会を与えることを目的としている。

オンライン市場に対しても、工業省とタイ工業規格局(TISI)は集中的な監視を行っており、規格外の電気製品を販売するウェブページ7293件のURLを削除させた。これとは別に、年内だけで7200件超の違法リンクを遮断したとの報道もあり、急速に拡大するEC市場で、安全基準を満たさない製品が出回るのを防いでいる。

タイ工業規格局のエークニティ書記長は、押収品はすべて再流通を防ぐために産業廃棄物として適切に処理されると説明する一方、消費者には「電気製品を購入する際はTISマークとQRコードを必ず確認してほしい」と呼び掛けた。近年、粗悪な電気製品による火災や感電事故は後を絶たず、政府は標準マークのない製品の輸入・販売を厳しく取り締まる方針だ。

今回、工業省はナコンラチャシマ県内のホームセンターや倉庫を抜き打ち検査し、バンコクだけでなく地方都市でも同様の取り締まりを展開する方針を示した。

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