【政治】服役中タクシン元首相に逆風 司法判断がタイ貢献党の勢力回復に悪影響か
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服役中のタクシン元首相を巡っては、過去の司法判断が覆されるなど逆風が続いており、これが来年早々に予定される総選挙で、タクシン派のタイ貢献党に悪影響を及ぼすとの見方が広がっている。
タイの政治では、司法判断が政党の動向に影響することが多く、過去には政党解党や議員資格停止により政局の揺らぐ状況が頻繁に起きている。今回も元首相に対する司法手続きが長期化すれば、党の選挙戦略に不透明感をもたらすと指摘されている。
一方、最新の世論調査では、都市部と地方で投票行動に温度差が見られ、貢献党が再び多数の議席を確保できるかは不透明な状況だ。NESDC(国家経済社会開発評議会)は景気回復の遅れや所得格差を最大の社会課題として挙げており、選挙では経済政策が大きな争点になることは必至。その中で、タクシン元首相という不安要素を抱えるタイ貢献党が選挙民の支持を維持できるかどうかは不透明な状況だ。
