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【経済】タイ・バーツ相場は1月12日朝に上昇 金高と地政学不安で安全資産志向強まる

  • 1月12日朝の始値は1ドル31.32バーツ前後で、前週末比でバーツ高。
  • 金価格が史上最高値を更新。安全資産志向がバーツ買いの要因に。
  • 米金融政策を巡る不透明感で、アジア通貨は日中変動が拡大しやすい。
  • 日系企業は為替ヘッジや決済条件の再点検が必要。

タイ時間1月12日の外国為替市場はドルに対するバーツ高で始まった。国内金融機関の提示では、始値は1ドル31.32バーツ前後となり、前週末比バーツ高水準で推移した。背景として、国際金価格が史上最高値を更新したことに加え、中東情勢をはじめとする地政学的緊張が意識され、安全資産への資金流入が強まった点が挙げられる。金価格の上昇は、金取引が活発なタイ市場ではバーツ買い要因として作用しやすい。

市場関係者は、米国の金融政策を巡る不透明感が続く中で、短期的にはドルの方向感が定まりにくく、アジア通貨買いの基調が続くとみる。前週に発表された米国の経済指標は強弱が交錯し、早期利下げ期待は後退と前進を繰り返す。こうした環境下では、バーツ相場も日中の値幅が拡大しやすく、輸出入企業にとって為替管理の難度が高まる。

タイ中銀の統計によれば、2025年後半以降、短期資金の流出入は金価格および米金利動向との連動性を強めている。輸出企業にとっては、バーツ高は採算悪化要因となる一方、輸入コストの抑制効果もある。日系企業は、為替予約や決済通貨の分散など既存のヘッジ手段を再点検し、急変動時の影響を抑える体制づくりが求められる。市場では当面、31バーツ台前半から半ばを中心とした不安定な推移が続くとの見方が多い。

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