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【経済】カシコン銀、返済額が過去最高で新規融資超えす 企業は投資より負債圧縮と現金確保を優先

  • 返済額が新規融資を上回る状態が過去最高水準に。返済が最も目立つのはSME
  • 商業銀行貸出は2026年に横ばい(0%)かマイナス1%見通し。返済増で新規融資が伸びず、銀行も慎重姿勢を継続
  • 利下げ局面で収益確保が難しい点と信用リスクを警戒。不良債権比率は昨年3.25%以下、今年も近い水準想定と予測

カシコン銀行のチョンラック総支配人は、顧客の借入返済が増え、返済額が新規融資を上回る状態が過去最高水準になったと報告した。景気回復が遅れ不確実性が高まる中、企業は成長の道筋が読めず、投資よりも負債圧縮と現金確保を優先しているという。銀行側は融資余力があっても、環境が整わず需要が出にくいとした。

銀行の今年の主なリスクは、利下げ局面で貸出利ざやが縮み総収益を確保しにくい点と、景気が伸びず顧客の返済能力リスクが残る点だ。返済が最も目立つのは中小企業(SME)で、大企業の一部は拡大余地があり、住宅ローンも一部で伸びているが、タイ経済は伸びが鈍っており、今年は自己調整の局面と位置付けられている。そのため、2026年の商業銀行システムの貸出は横ばい(0%)かマイナス1%が見込まれ、返済増が新規貸出を押し下げるとみる。

同行は医療・観光・建設の一部、付加価値を高める農業などで事業継続が見込める顧客に絞り、慎重に融資する方針だ。不良債権比率は昨年3.25%以下を目標としていたが、今年もそれに近い水準を想定する。

なお、米中露の対立は直接影響が小さくても間接影響は避けにくいとしている。

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