【経済】民間、金取引規制を評価 バーツ高抑制で中銀支持強まる 輸出に懸念も
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- 民間は中銀の金取引規制を為替安定に資する対応と評価
- 金大量取引は実体経済に寄与せずバーツ高要因に
- バーツは1ドル31バーツ前後で輸出企業の最大リスクに浮上
タイ商工会議所のウィシット副会頭は、タイ中央銀行が導入した金取引管理措置について、為替の安定に貢献する適切な対応であるとの認識を示した。金価格が国際的に高騰する局面で、金の大量売買がバーツ高を助長してきた点を踏まえれば、規制は実体経済を守る観点から合理的だと指摘した。
同氏は、金取引は高額な資金が短期間に流入出する性質を持つ一方で、生産や雇用、サービス拡大といった実体経済の成長には直接結び付かないと説明。結果として、金取引の拡大は為替相場を押し上げる要因となり、輸出企業にとっては収益を圧迫する要素になってしまう。特に世界景気が減速局面にある中での通貨高は、企業活動への影響が大きいと強調した。
バーツ相場は1ドル31バーツ前後まで上昇し、30バーツ台に入れば約5年ぶりの高水準となる。中央銀行による今回の対応は、資金の透明性確保と為替安定を目的としたものであるが、賃金やエネルギーコストが上昇する中での為替高は輸出競争力を低下させ、企業にとって最大のリスク要因になりかねない点は危惧されている。
