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【経済】タイ中央銀行、GDP成長率予測を2.1%に上方修正 借り入れ押し上げ

【経済】タイ中央銀行、GDP成長率予測を2.1%に上方修正 借り入れ押し上げ

タイ中央銀行(BOT)のウィタイ総裁は5月7日、2026年の国内総生産(GDP)成長率の予測を従来の1.5%から2.1%に引き上げたと発表した。政府が承認した4000億バーツの緊急借り入れが押し上げ要因で、この措置だけで成長率を約0.6ポイント底上げする効果があるとした。2027年については、今年の成長加速による高い比較基準の影響で2.0%から1.6%へと下方修正された。

4月のインフレ率は前年同月比2.89%増と、3年超ぶりの高水準に達した。中東情勢の長期化を受けたエネルギー価格の高騰が主な要因で、BOTは今年の年間インフレ率を平均3.1%と見込む。ただし来年は1.4%に落ち着き、目標レンジの1〜3%内に戻る見通しだ。

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スタグフレーション懸念をBOTが否定

同総裁は「スタグフレーション」への警戒感を呼び掛ける声に対し、経済の定義上、深刻な景気後退と長期的な高インフレが同時に継続することが条件であり、タイはその段階に達していないと明言。「タイのインフレ状況は多くの国とは異なり、目標レンジの下限付近にとどまっている」と強調する。

内閣が5月5日に承認した4000億バーツの借り入れは、2000億バーツが低中所得者や農家・中小企業(SME)向けの生活支援、残り2000億バーツが再生可能エネルギーへの移行支援に充てられる。国内借り入れで調達し、金利は約1.3%の見込みだ。公的債務残高はGDP比66.4%(3月時点)と、法定上限の70%を下回る水準を維持。BOTは引き続き金融政策の機動的な活用と、SME向け支援の拡充で景気を下支えする方針だ。

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