【経済】4月の貿易赤字が1991年以来の過去最大に 輸入は45%急増
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タイ商務省貿易政策戦略局(TPSO)は5月26日、2026年4月の貿易赤字が100億ドルと1991年の統計開始以来最大を記録したと発表した。輸出は前年同期比23.1%増の315億ドルと22カ月連続の拡大となったが、輸入は同45%増の416億ドルに達しており、赤字幅は事前予測の50億ドルを大幅に上回った。
輸入急増の主な原因であるが、まず、エネルギーが同128.6%増の83億9000万ドルと突出して伸び、中東情勢の緊迫化による原油・天然ガス価格の高騰が直撃したこと。そして、電子回路基板やトランジスタを含む資本財が同32.8%増の103億ドル、原材料・半製品が同39%増の176億ドルとそれぞれ高水準で推移したことだ。輸出は米国向けが同44.2%増、中国向けが同21.9%増と好調だったが、対中貿易赤字は単月で76億8000万ドルと深刻な状況だ。
1〜4月の累計では輸出が同19%増の1277億ドルに対し、輸入は同36%増の1472億ドルで、年間でも約195億ドルの赤字が積み上がっている。地場銀行系カシコン・リサーチセンター(K-Research)は、輸入の増加ペースが輸出の2倍に達する状況が続けば、今年通年で貿易黒字が消滅するリスクがあると警告。TPSOのナンタポン局長は、中東情勢が収まらずAI関連の貿易フローが続く限り、赤字圧力とバーツの下落リスクが続くとの見方を示す。
日系企業にとっては、エネルギーと原材料の仕入れコスト上昇が製造コストを押し上げる要因となるため、サプライチェーン管理や為替リスクの再点検が急務となっている。
