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【貿易】タイ首相がプーチン大統領と会談 EAEU・FTA交渉の推進加速で合意

タイのアヌティン首相は、ロシアのカザンで開催されたASEANロシア首脳会議の期間中、プーチン大統領と個別会談を行い、ユーラシア経済連合(EAEU)との自由貿易協定(FTA)交渉の推進加速で合意した。ラチャダ政府報道官が6月20日、明らかにした。

EAEUはロシア、カザフスタン、ベラルーシ、キルギス、アルメニアの5カ国で構成される経済ブロックで、2024年の域内総生産(GDP)は約2兆5000億ドルに上る。タイにとっては欧州・ロシア方面への新たな輸出ルートとなり得る協定として以前から交渉が継続されており、食品・農産物、自動車部品、電機製品などの新規輸出に期待がかかる。

両首脳は2027年に130周年を迎えるタイ・ロシア外交関係の節目を念頭に実質的な協力成果につなげるため、今年8月にモスクワで第9回タイ・ロシア二国間協力合同委員会を開催することでも合意した。現在、農業・エネルギー・観光・科学技術の4分野を中心に両国の協力関係が深まっており、FTA交渉の進展もこうした関係強化の流れの中に位置づけられる。

米国依存脱却へ輸出先多角化を加速

タイは現在、米国向け輸出に依然として高い関税圧力がかかる中、輸出市場の多角化を急いでいる。EAEUとのFTA締結が実現すれば幅広い製品で新規輸出機会が生まれ、対米依存度を引き下げる一助となり得る。

一方でロシアへの欧米制裁が続く中、外交的バランスの維持が政府の重要課題である点は変わらない。タイは今回と並行してASEAN・中国FTAの改定やブータンとの新規FTA締結なども国会承認を得ており、多方面での通商基盤強化が着実に進んでいる。

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