【食品】マレーシアの輸入停止でエビ価格急落 タイ商議所が緊急直接買い付けへ
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タイ商業会議所(TCC)と冷凍食品協会は6月25日から、エビ農家からの緊急直接買い付けを始めた。6月1日にマレーシアが実施したタイ産エビの輸入停止を受けて、現地のエビ価格が1キログラムあたり50〜60バーツ急落したことへの対応だ。
TCCのポット会頭は「商業会議所の農業・食品調整広報センター(AFC)を通じて実施するもので、価格安定と流通の維持、そして国内外の市場信頼の確保が目的」と説明する。マレーシアはタイ産エビの主要な輸出先の一つであり、輸入停止はエビ農家だけでなく、孵化場、養殖飼料メーカー、集荷業者、冷蔵倉庫業者など広範なサプライチェーン全体に直接的な打撃を与えていると同会長は指摘した。
タイ商務省は農家への影響を和らげるため、南部産エビを他の地域に流通させる措置も実施しており、一定の効果を上げている。一方でエカポン・副大臣によると、マレーシア側はタイへのエビ輸出停止が自国の飲食業者にも悪影響を及ぼしているとして、早期の協議再開を希望しているという。
それでも、農家の不安は今後も続く。年内の生産量は6〜7月が端境期にあたり減少が見込まれるほか、疾病の発生や米国・日本・中国向け輸出の受注減などの課題も重なる。タイエビ協会が3月に掲げた年間輸出目標25万トンの達成も、現状では不透明な情勢だ。
日本はタイ産エビの主要輸出先の一つであり、供給不安の長期化は日系の食品輸入業者にも影響が及ぶ恐れがある。
