【IT】タイ「TH-AIパスポート」第2弾を一時凍結 「第1弾の効果見極めが先」
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タイ・デジタル経済社会省(DES)は、生成AIツールを無料開放する国家プロジェクト「TH-AIパスポート」について、第2弾の実施を当面見送ることを明らかにした。ブンティダ副大臣は、今回の判断は需要と第1弾の実績を見極めるための内部的な戦略判断だと説明する。
副大臣によると、第1弾は7月中の開始が予定されており、第2弾はあくまで「構想段階」であって計画自体が消えたわけではないという。第1弾で利用者の満足度や教育効果が示されれば、拡大を改めて検討する考えだ。交流サイト上では世論の批判を受けて9億バーツ規模の第2弾が中止されたとの見方が広がったが、同氏は予算局との協議を経て省が独自に予算審議からの取り下げを決めたと説明した。
第1弾は、デジタル経済社会開発基金を財源とする16億2100万バーツの事業で、15歳以上のタイ国民500万人を対象に、対話型AIなど12前後のプラットフォームを1年間無料で提供する。参加者は指定の講座を修了して単位を得なければ利用を継続できない。利用が少ない参加者は入れ替える「リプレースメント」方式を採り、際限のない対象拡大は避ける設計だ。4月の事前調査では、学生と公務員の分野だけで約270万人の潜在的な利用希望者が確認されたという。
落札したのはターンキー・コミュニケーション・サービシズと、タイ・香港合弁のヒューマン・インテリジェンスによる「THコンソーシアム」だ。野党や一部議員からは、調達手続きの透明性や特定企業への有利な条件設定への疑念が示され、通常の予算審議を経ない基金からの支出のあり方も論点となっている。
