【IT】タイ保健省が遠隔ロボット手術初成功を発表 地方医療格差の是正へ前進
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バンコクのノッパラット・ラチャタニ病院と、約250キロメートル離れた東北部ナコンラチャシマ県のマハラート病院を結ぶ、タイ国内初の広域遠隔ロボット手術の成功をタイ保健省が発表した。前立腺がん切除術で実施した今回の実績は、都市部に偏っていた高度外科医療を地方の中核拠点に広げる先例となった。
特筆すべきは、今回の手術が30バーツ国民医療保障制度(低所得者を含む国民に広く医療を提供する公的制度)の適用対象と認められ、患者の自己負担なしで実施された点だ。社会保険制度や公務員医療給付制度の枠組みにも今後組み込まれる予定で、所得水準にかかわらず最先端医療を受けられる体制づくりが進む。
タイ政府は、東南アジアにおけるメディカルハブとしての地位確立を目指し、高速通信網と医療機器を融合させた遠隔医療基盤の構築を国家戦略として推進している。
今後、遠隔操作を支える超低遅延通信技術や高精度センサー、画像診断支援システムなど、日系メーカーが強みを持つ領域での需要拡大が見込まれることにもなりそうだ。
