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【物流】タイ航空貨物の受付停止が輸出に打撃 電子部品の出荷滞り取引先の信頼に影

タイ国際航空(THAI)がスワンナプーム空港の貨物倉庫で輸出入の受付を止めた問題が、輸出企業に大きな影響を与えている。洪水で従業員が出勤できなくなったことが原因で、受付停止は10月1〜6日の予定だ。現地経済紙クルンテープ・トゥラキットが伝えた。

アユタヤ銀行系のクルンシィ・リサーチによると、タイには航空貨物の取り扱い業者が155社あるが、THAIカーゴの処理能力は全体の50〜55%を占め、年間120万トンを扱える最大手だ。2番手のBFSカーゴが25〜30%、空港公社系のAOTGAが15〜20%で続く。最大手が止まれば、ほかの業者もすでに混み合っているため、貨物を振り替えるのは簡単ではない。

商務省によると、2026年1〜7月の航空輸出は2兆4200億バーツで、輸出総額の33%を占めた。中心は半導体やハードディスクなどの電子部品で、2025年の航空輸出額は1兆3200億バーツ、航空輸出全体の42%に上る。果物や水産物など、鮮度が大切な農産物・食品も含まれる。

タイ荷主協議会(TNSC)のタナコン会長は、影響を受けているのは小さく軽い電子部品が中心で、船便に切り替えるのは難しいと指摘した。主な行き先は米国、韓国、台湾だという。商務相を兼ねるスパチー副首相は「輸出額よりも心配なのは、取引先が他国の供給元に乗り換えてしまうことだ」と述べ、信頼低下への懸念を示した。

一方、運輸相のピパット副首相は、THAIに倉庫の閉鎖を避けるよう求め、人手が足りない場合は応援要員を手配すると表明した。空港公社にも、滞った貨物を一時保管する場所の確保を指示した。タイ国際航空は10月3日に全便の運航を再開すると発表しており、日系の電子部品メーカーは出荷計画の立て直しを急ぐことになりそうだ。

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