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【経済】タイ8月の物価上昇率は2.53%、全地域で増加し生鮮野菜は7%超値上がり

タイ商務省貿易政策戦略局(TPSO)によると、2026年8月の消費者物価指数(CPI、身の回りのモノやサービスの値段の動きを示す指標)は前年同月比で2.53%上昇した。タイでは全ての地域で物価が上がっている。

地域別にみると、上昇率が最も高かったのは南部の2.85%。以下、中部2.81%、東北部2.43%、バンコクと周辺県2.38%、北部2.21%と続く。

物価を押し上げたのは食品だ。食品・非アルコール飲料は2.99%上昇し、それ以外の品目の2.23%を上回った。中でも生鮮野菜は7.42%、卵・乳製品は5.16%と大きく値上がりしている。

国連食糧農業機関(FAO)の世界食料価格指数も前年同月比で2.5%上昇し、植物油の価格指数は2022年6月以来の高さとなった。

一方、家計の心理は冷え込んだままだ。8月の消費者信頼感指数は全国平均で49.5と、良し悪しの分かれ目となる50を下回った。50を超えたのは東北部の52.0だけで、中部は47.3に留まった。バンコクと周辺県は49.2、北部は49.4、南部は49.9だった。

企業の動きにも明暗が出ている。8月の新規会社設立は全国で7913社と前年同月比で3.6%増えた。東北部は36.3%増、北部も28.4%増と地方で伸びが目立つ。一方、廃業した会社は2244社と35.2%も増えている。7月の観光収入は2351億6600万バーツと1.2%の伸びに留まり、バンコク周辺と南部では前年を割り込んだ。伸びが最も大きかったのは北部の14.8%で、東北部も5.2%増えた。

なお、この統計には、9月下旬からの大洪水の影響は含まれていない。農地の浸水で野菜などの値段がさらに上がれば、家計の負担は一段と重くなる。現地で働く従業員の生活費や、食品メーカーの原料コストへの波及に注意が必要だ。

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