新未来党党首に当選取り消しの可能性 立候補時にメディア株保有か
タナトン新未来党党首の総選挙立候補の手続きが無効であり当選も無効との訴えについて、中央選挙管理委員会は4月23日、「無効を裏付ける証拠が存在する」との見方を示した。
訴えによれば、憲法ではマスコミ関連会社や出版社の株主あるいはオーナーであることが下院議員選挙立候補の欠格事由とされているが、タナトン党首はVラック・メディア社の株を67万5000株所有しながら立候補したという。
中央選管のサウェン副事務局長によれば、中央選管は調査を開始したばかりであり、タナトン党首の反論を聞くなどしてから欠格事由に該当するか否かの判断を下す予定だ。
なお、タナトン党首はビジネスマンから政界に転じた若手実業家であり、新時代の政治家として注目を集めている。選管の非公式発表によると、新未来党の獲得議席数は少なくとも80となっており、タクシン派・タイ貢献党と連立政権を樹立する意向を示している。