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HIV検査での誤判定 女性が損害賠償求めるも保健当局は「被害者はすべてを語っていない」

31歳のタイ人女性がタイ南部ナコンシタマラート県トゥンソン郡の国立病院で受けたHIV検査で陽性との間違った結果が出たことで精神的苦痛を被ったとして保健省に25万バーツの損害賠償を求めている問題で、同県公衆衛生部主任のチャラットポン医師は7月5日、「女性はすべてを語っていない」と反論した。

チャラットポン医師によれば、さらに検査を行う必要があったものの女性は医師との面談に現れず、連絡も取れなくなり、その結果、検査は完了に至らなかったという。女性はこの事実を明らかにせずに一方的に病院側に責任があると主張しているとのことだ。

女性は別の病院で検査を受けてHIVに感染していないことが判明し、保健省に賠償を要求したことで、トゥンソン郡の病院は今年1月、ようやく女性と連絡を取ることができたという。そのため同病院は賠償金5万バーツを用意して女性が受け取りに来るのを待っていたが、結局姿を見せなかったとのことだ。

なお、保健省の担当者によれば、この問題で同省は事実関係を明らかにすべく特別委員会を設置する予定。

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