バンコク首都圏の爆弾事件 タイ最南部過激派の仕業か タイ警察は否定
バンコクと隣県ノンタブリの複数カ所で8月2日に爆発物が爆発し4人が負傷するなどした事件で、治安関係筋は同日、「政治的な意図に基づいた事件との見方はまだ否定されていないが、最南部で暗躍するイスラム過激派の仕業である可能性がある」と指摘した。
事件発生を受け同日夜、治安当局者や情報機関関係者による話し合いがプラユット副首相を議長として行われたが、ここでイスラム過激派による破壊行為がバンコクにまで及んだとの点で意見が一致したという。
今回の事件で逮捕された容疑者2人が、「最南部でイスラム過激派の共鳴者と疑われた者が軍施設に拘束されている最中に死亡したことに対する過激派による仕返し」と犯行理由を供述したとの報道もあるが、3日、タイ警察庁報道担当は「自供の事実はなく、現在取調べ中」と述べるとともに、イスラム過激派による報復との見方も現時点では否定している。
なお、犯行チームが全10人でそれぞれが役割分担して時限爆弾を仕掛けたと逮捕された容疑者が自供したとの報道もある。
一方、3日、バンコク首都圏警察が記者発表した爆発の起きた場所は以下の10カ所。ラマ9世通りでも爆発が起きたが、これは不良学生の犯行として除外されている。
①サイアムワン1階の店舗(ミニゾー)
②タイ警察庁前
③政府合同庁舎B棟
④政府合同庁舎B棟出口
⑤タイ国軍指令局前
⑥タイ国軍指令局周辺
⑦プラトゥーナム市場
⑧キングパワー駐車場
⑨キングパワー前
⑩国防事務次官事務局