ホープウエル賠償問題、行政裁が再審請求を棄却
タイ最高行政裁判所が今年4月22日、20年以上前に高架鉄道道路建設プロジェクトを受注したホープウエル・ホールディングス社に対して総額約370億バーツの賠償金を180日以内に支払うよう運輸省に命じたことについて、行政裁判所は8月23日、運輸省とタイ国有鉄道(SRT)による再審請求を棄却する決定を下した。
原告は、最高行政裁の決定は不正確な情報によるものと訴えていたが、行政裁は、新しい証拠は提出されておらず、審理をやり直す意味はないと判断した。
なお、賠償命令は、当局による契約破棄によってホープウエル側が損失を被ったとの判断に基づいたものだが、ホープウエルによる高架鉄道道路の建設は土地収用問題などから同社と運輸省の間で合意された期限に13%しか進んでいなかった。