憲法裁が判断示す プラユット氏の首相就任は合憲
憲法裁判所は9月18日、国家平和秩序評議会(NCPO)議長は政府職員ではないとの判断を示した。
野党陣営は、「(まだNCPOが解散していない時点で)プラユット氏が首相の座に就いたのは憲法違法」と主張していたが、今回の判断で憲法裁がこの主張を支持しないことが示された。
野党側は、2014年5月22日の軍事クーデターで設置され、プラユット軍事暫定政権の後ろ盾的存在であった国家平和秩序評議会(NCPO)の議長は政府職員であり、従って同議長を務めていたプラユット首相は「政府職員は首相選びに参加できない」との憲法規定に従って首相選びに参加できなかったはずであり、選ばれて首相の座に就いたのは憲法違反であると主張している。
しかし、憲法裁が下した判断によれば、NCPO長は国の監督下にはなく、法律によって任命されたものでもなく、政府職員ではない。このため、総選挙後にプラユット氏が首相に選ばれたことは憲法に抵触しないとのことだ。