ゴム農家支援案に批判 「行き当たりばったり」
天然ゴム価格の低迷に長期にわたって苦しんでいるゴム農家を支援するために天然ゴム製のラテックスピロー3000万個を無料配布するというタマナート副農相の提案にネット上などで「行き当たりばったりであり、透明性にも欠ける」といった批判が出ている問題で、副農相の作業部会のトップであるルアムナコン氏は12月23日、この提案は先の総選挙における最大与党・国民国家の力党の選挙公約に沿ったものであると説明した。
具体的には、同案では登録済みのゴム農家から天然ゴムを現在の平均市場価格キロ当たり40バーツを上回る65バーツで合計15万トン買い上げ天然ゴム製の枕を3000万個生産する。生産コストは枕1個当たり600バーツで、合計180億バーツにのぼるという。
ルアムナコン氏によれば、この案については来年1月に承認を得るため閣議に提出される予定。一方、野党第2党・新未来党の議員も同案に批判的発言をしており、24日にも同議員に抗議するという。