予算案での議決不正疑惑 首相「違憲ならタイ経済に甚大な影響」
下院における今年度の国家予算案の承認手続きが違憲とされる可能性が出ている問題で、プラユット首相は1月23日、タイ経済と巨額な政府投資に悪影響が及ぶ恐れがあるとの懸念を示した。
今年度は昨年10月にスタートしているが、下院での予算案承認が憲法裁判所により違憲とされた場合、予算の執行が遅れることで経済の改善も遅れ、国民が影響を受けることになるという。
今年度予算案は1月初めに下院で承認されたが、その場にいなかった議員2人が賛成票を投じたことになっているとの指摘があり、先に与党議員90人と野党議員84人の計174人が予算案承認の合憲性について憲法裁判所に判断を求めた。ただ、憲法裁が検討し判断を下すにはある程度時間がかかる見通し。