新型コロナ対策に1兆バーツ借り入れ 首相が野党の批判に反論
タイ政府が新型コロナ禍の影響を受けている人々の救済などのために1兆バーツの借り入れを決めたことに野党などから批判が出ているが、プラユット首相は5月27日、下院において、「国民を助けるための今回の借り入れ計画は国の財政収支に影響するものではなく、関連法や財政規律にも抵触しない」と反論した。
野党は、「新型コロナの感染拡大をうまく抑制できなかったため、今回のような巨額の借り入れをすることになった」などと批判しているが、首相によれば、今回の借り入れを含めても今年度の借り入れはGDPの57.6%にとどまっており、上限の60%は超過していないとのことだ。