刑務所での新型コロナ感染拡大 次々に判明
定員を上回る受刑者が収容されていることで過密状態となっているタイ国内の刑務所で新型コロナの蔓延が大きな問題となっているが、矯正局によれば、受刑者の感染確認が相次いでおり、5月18日までに刑務所13カ所で感染が判明した受刑者は1万1670人にのぼった。刑務官など刑務所の職員35人が感染していることも検査で判明した。
同局のスティ副局長によれば、各刑務所では感染者を早期に見つけ出すために定期的に検査を実施しており、肺炎かどうかを調べるために胸部のX線検査も行っているという。このほか、同局は無症状の感染受刑者に投与するために抗インフルエンザウイルス薬のファビピラビル(商品名:アビガン)を1500万バーツで15万錠調達することを計画している。