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タイ赤十字 コロナ治療薬をアビガンからモルヌピラビルに変更するよう提言

新型コロナウイルス感染症の治療薬であるが、タイ赤十字社新興感染症臨床センターのオパート所長は3月17日、現在使われている抗インフルエンザウイルス薬のファビピラビル(アビガン)をより効果があるとされる経口抗ウイルス薬のモルヌピラビルに変更するよう提言した。

タイ当局はタイにおける新型コロナの感染状況がパンデミック(世界的大流行)からエンデミック(地域的流行)に改善したと宣言することを予定しており、そのためには治療薬の変更も必要という。同所長は、「新型コロナの経口治療薬を選ぶとなれば、薬効が優れていて安価なモルヌピラビルがタイにとって理想的な選択肢」としている。

同所長によると、患者1人に投与するモルヌピラビルの価格はインド製だと600~700バーツだが、米メルク社製は5万バーツほどになるという。保健省の以前の発表では患者1人の治療に必要な経口治療薬の価格はファビピラビル(アビガン)が約1000バーツ、モルヌピラビルが約1万バーツとされていた。

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