エコノミストが中銀独立性の必要性を改めて強調 現政権からは政策金利の引き下げの圧力
政府サイドからはタイ経済の成長を促進するとの理由でタイ中央銀行に政策金利の引き下げとバーツ安誘導を望む声が盛んに発信されている。しかし、非営利民間組織「タイ開発研究所(TDRI)」の研究員、ノナリット氏はこのほど、中銀には独立性が必要であり、政府は中銀のやることに口出しすべきでないと改めて指摘した。
同氏によれば、中銀が独立を維持している国はそうでない国に比べて経済が安定し、物価が低く抑えられ、経済が順調に成長していることが世界的に認められているという。
前政権も現政権も中銀に政策金利の引き下げを強く要望しているが、今のところ中銀は応じておらず、財務相などは不満を募らせている。