「高齢外国人観光客の誘致に尽力せよ」　タイの学識経験者が従来の観光政策に意見

タイ政府は今年2025年を「アメージング・タイランド・グランド・ツーリズム・アンド・スポーツ」と銘打ち観光促進に尽力する方針を打ち出しているが、国立タマサート大学のサイフォン准教授はこのほど、タイ政府に対し、金離れがよく、長期滞在する傾向が強い高齢の外国人観光客誘致に力を入れるよう呼びかけた。

サイフォン准教授によれば、政府は今年、外国人観光客4000万人、観光収入３兆バーツ以上を達成可能な目標として掲げている。ただ、政府は過去５年と同様、音楽、料理、スポーツに重点を置いて観光を促進しようとしていると指摘。「このやり方ではタイを訪れる若者は増えるかもしれないが、若者は比較的金を持っておらず、滞在期間も短い」として、観光収入をさらに増やすには、高齢の外国人観光客を積極的に呼び込むよう努力することが必要とのことだ。