タイ中銀 政策金利を2・5%から2%に引き下げ 経済成長率も下方修正
タイ中央銀行は2月26日の金融政策委員会(MPC)で政策金利を2・5%から2%に引き下げることを賛成6反対1で決めた。また、今年のタイ経済成長見通しを下方修正することも了承された。
MPCによれば、今年のタイ経済は当初、2.9%程度成長すると見込まれていたが、製造業の不振などにより、さほど成長しないとの見方は支配的となっている。MPCは新たな経済成長見通しを発表しなかったが、4月30日に開かれる次回のMPCで経済概況を発表する予定だ。
また、今回の利下げについて、カシコン銀行傘下カシコン・リサーチセンターの幹部カンチャナ氏は、「予想外の金利引き下げであり、経済が停滞していることに対応したもの」と指摘するとともに、「タイ経済にも影響が及ぶ貿易戦争の激化に伴い経済状況が変化している」と今回の利下げの背景を説明した。