タイ新車販売台数　23か月ぶり前年同月比でプラス 　生産・輸出は依然マイナス

タイ工業連盟（FTI）は５月22日、今年４月の新車販売が前年同月比で23カ月ぶりに増加に転じたと発表した。ただ、４月の自動車の生産と輸出は依然として前年同月比マイナスとなっている。販売台数は、３月が前年比０.54％減だったが、４月は同１％増へと回復した。

FTI自動車産業部会の広報担当スラポン氏は、「乗用車の販売は増加したものの、ピックアップトラックの販売は（条件が厳しく自動車ローンを借りにくいなど）依然として資金調達が難しいため減少傾向が続いている」と指摘する。

４月の自動車生産台数は10万4250台にとどまり、前年同月を０.４％下回った。とりわけトラックの生産は33％も減少しており、経済の低迷が如実に感じられるとのことだ。

４月の輸出も６.３％減少したが、14.９％減の３月に比べるとやや回復している。