【車両】タイ工業連盟、中古車買い替え促進で条件見直しを提言 ピックアップ車を対象追加へ
タイ工業連盟(FTI)は、政府が検討中の「中古車買い替え促進プロジェクト2026」について、消費者の購買意欲を十分に引き出す内容への条件見直しを求める提言を行った。同プロジェクトは低燃費・低排出ガス車への乗り換えを補助するもので、景気浮揚策としての期待が高まっている。
FTIの自動車産業グループ顧問であるスラポン氏は、施策の実効性について国内のサプライチェーン強化と雇用創出に直結するかどうかが重要だと強調。特に、バイオ燃料B20に対応し排出ガス水準が低いピックアップトラックをプロジェクトの対象に加えるよう要望した。ピックアップは国産部品の使用率が9割を超えており、投資の呼び込みや雇用創出への即効性が期待できるためだ。
3月の国内販売は前年比7%増
3月の国内自動車販売台数は5万9865台と、前年同月比で7.29%増加した。バンコク国際モーターショー期間中に受け付けた受注が相次いで納車されたことが主な原因で、EV車種の予約台数は全体の50%超を占めた。一方でピックアップトラックは前年比6.36%の減少で、金融機関のローン審査厳格化が響いている。家計債務の高止まりを背景に、金融機関が低所得層への融資に慎重になっている状況が続いており、市場全体の回復にはなお課題が残る。
一方、3月の輸出台数は8万394台となり、前年同月比0.64%減にとどまった。ホルムズ海峡の緊張を受けた中東向けは15.96%減少したものの、オーストラリア・アフリカ・欧州向けがこれを補う形となった。
FTIはこうした状況を踏まえ、新政府が2027年度予算案を早期に国会提出し、各種インフラ投資を加速させることで内外の投資家信頼を高めるよう訴えている。また、タイが低中所得国の壁を突き破るには、サプライチェーンの産業を優先的に支援し、製造業の二桁成長と設備稼働率7割超の早期実現が不可欠との見方を示した。
