【スタートアップ】タイ政府、再エネ向け千億バーツ規模のファンド新設を検討
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タイ財務省は、グリーンインフラへの投資を促進する「タイランド・フューチャー・ファンド(TFFIF)」の新フェーズ立ち上げを検討している。エクニティ副首相兼財務相が関係省庁との協議を指示しており、今回の新フェーズでは対象プロジェクトから将来的に得られる収益を担保にした資金調達モデルを採用する。これにより財政への直接的な負担を最小限に抑えながら、大型インフラ整備の原資を確保する方針だ。
新フェーズの投資目標額は約1000億バーツで、今年中に一般向けに販売することを目指す。投資の重点をクリーンエネルギーと省エネ技術を置いており、浮体式太陽光発電設備や、エネルギー消費削減効果が見込まれる交通インフラなどが候補に挙がる。対象プロジェクトは実現可能性の検証を完了し、明確なリターンが見込めることが条件とされる。
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日系企業にも参加の余地
エクニティ財務相はかねて「タイの投資水準は潜在的な成長力に比べてまだ低い」と指摘しており、デジタル技術・AI・人材・規制改革・グリーン経済分野への投資拡大を国家戦略の柱に掲げている。フューチャーファンドは民間資本を引き込む官民連携(PPP)の受け皿としても機能するため、再生可能エネルギーや省エネ設備を手掛ける日系企業にとって、タイ市場への参入・拡大の新たな手段として注目される仕組みといえる。ただ、詳細な制度設計は今後の議論に委ねられている。
