【貿易】中国・モハン経由の生鮮ドリアン輸入が急増——ラオス鉄道が対中輸送の主軸に
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中国雲南省のモハン通関ポイントを経由したドリアン輸入量が2026年1〜4月の4カ月間で12万1000トンに達し、タイ産を中心とした東南アジア産フルーツの対中輸出に占める同ルートの存在感が一段と高まっている。鉄道とトラックを組み合わせた複合輸送の整備が進んだことが、モハン経由の急拡大を支えている。
ラオス・中国高速鉄道(中老鉄路)は2021年末の開通以来、タイ産農産物の対中輸送において不可欠なインフラとして定着しつつある。道路輸送に比べて所要日数が2日以上短縮されるほか、温度管理された冷蔵コンテナを活用することで果実の鮮度が大幅に向上する。ただ、その一方でコストは道路輸送より10〜15%程度高く、インフラ面でも単線区間が多いことや15メートルコンテナの不足が課題として残る。
冷蔵設備の拡充で北部中国市場を開拓
河北省の物流事業者・石家荘国際陸港は同鉄道向けに500台の冷蔵コンテナを展開しており、そのうち8割超をドリアンに充てている。昆明での品質確認では「収穫直後と変わらない鮮度」が保持されており、現地担当者は冷蔵チェーン全体の一元管理が奏功していると説明した。
タイ農業経済局によると、2026年のドリアン生産量は前年比約10%増の約200万トンが見込まれており、旺盛な中国需要を背景に鉄道輸送の重要性は今後さらに高まる見通しだ。サプライチェーン効率化を模索する日系食品・物流企業にとっても、同ルートの動向は注視が必要だ。
