【エネルギー】PTTとバンチャックが燃料価格を最大1バーツ引き下げ中東情勢受け高値続く
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国営石油会社PTTと民間大手バンチャック・コーポレーションは5月26日付で、ガソリンおよびディーゼルの店頭価格を最大1バーツ引き下げた。直近では3月26日に中東情勢の緊迫化を受けて1リットルあたり6バーツもの急騰があっただけに、今回の値下げは小幅にとどまる。
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高止まりが続く燃料価格の構造
タイの燃料価格は政府の石油基金(Fuel Fund)を通じた補助金制度で調整されてきたが、中東の軍事的緊張が続くなか、原油輸入コストが高止まり。今年4月の貿易統計でもエネルギー輸入が前年同期比128.6%増と突出しており、タイ経済全体を圧迫している。政府は4月に交通事業者グループ4団体を対象とした燃料補助を実施するとともに、ソンクラン(タイ旧正月)期間中の公共交通運賃凍結措置を講じてきた。
今回の値下げは製造業や物流業を営む日系企業の操業コストに一定の緩和効果をもたらすものの、水準自体は依然として高い。タイ拠点の製造業では燃料・電力コストの上昇が利益圧迫要因となっており、コスト構造の再点検が続く。タイ政府は2026年電力開発計画(PDP)で再生可能エネルギー比率を最終的に50%以上とする目標を掲げており、中長期的にはエネルギーコストの安定化が期待される。
