【商業】ASEAN製造業PMIが3カ月ぶりに上昇 タイ・ベトナムが牽引
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世界有数の金融情報・調査会社「S&Pグローバル」が6月2日に公表した5月分のASEAN製造業購買担当者景況感指数(PMI)は51.5となり、前月の50.7から上昇し3カ月ぶりの高水準に達した。PMIは製造業の購買担当者が新規受注・生産・雇用・納期・在庫の5項目を毎月評価する景況感調査で、50超が拡大、50未満が縮小を意味する。ASEAN域内の製造業はこれで昨年7月以来11カ月連続で拡大局面を維持している。
外需の落ち込みを国内需要が補う構図
今回の改善を主導したのは国内向け新規受注の急増で、3カ月ぶりの力強い伸びを示した。一方、輸出向け受注は3カ月連続で縮小し、2024年9月以来最大の落ち込みを記録した。中東紛争を背景とした輸送コストの高止まりや、主要貿易相手国の需要鈍化が輸出の重荷となっている。国別ではタイとベトナムが域内を牽引する一方、マレーシアとミャンマーは依然として縮小圏にとどまる。生産者段階での投入コスト上昇は続いており、採用についても各社は慎重な姿勢を崩していない。 タイの製造業については、政府が6月1日に開始した消費刺激策「タイ助け合いプラス」(総額2000億バーツ)が下支えした可能性が高い。また、タイ中央銀行(BOT)は今年の輸出額が12〜13%増になると見込むが、輸出向け受注の不振が長引けば下半期の生産計画に影響が出かねない。今後は国内・海外の二正面で需給を見極めながら対応策を講じることが必要だ。
