【社会】タイ南部パタニで武装集団が発電所を爆破 治安リスクが再び浮上
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タイ南部パタニ県ノンチック郡で6月9日早朝、武装した集団がバイオマス(生物由来燃料)発電所を急襲し、爆発が発生。治安部隊が現場周辺を封鎖し、幹線道路も一時閉鎖される事態となった。タイ南部では長年にわたり分離独立を求める武装組織の活動が続いており、インフラ施設を標的とした攻撃が繰り返されている。
今回標的となったのは民間のバイオマス発電所で、地域の電力供給を担う重要インフラだ。爆発による人的被害や施設への損傷の詳細は現時点で確認されていないが、地元当局は警戒態勢を強化している。
タイ南部の治安情勢は1970年代から続く長期的な政治問題に根ざしており、過去20年間で6000人以上が死亡したとされる。近年は一部で和平交渉も進んでいるが、今回のような突発的な攻撃が投資家心理を冷やす一因となっている。タイ南部に工場や農業関連施設を持つ日系企業にとっては、事業継続計画(BCP)の観点から注視が必要だ。
ただし、タイ南部の治安問題の影響範囲はパタニ、ヤラー、ナラティワート、ソンクラーの4県が中心で、バンコクや主要工業団地が立地する中部・東部とは切り離して考える必要がある。インフラ攻撃は外資系企業の誘致に向けたタイのイメージ戦略にも影響を与える可能性があり、政府の対応が注目される。
