【食品】タイの大手外食グループ、新ブランドでムーガタ業態に参入 年内に5店舗展開へ
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タイの大手外食グループBNNレストラングループは、ムーガタ(豚肉炭火焼き鍋)業態に新規参入。新ブランド「ナイプラーン・ムーガタ」を立ち上げた。同社はしゃぶしゃぶ業態「スキーテーノイ」の運営で知られ、外食市場での多角化を進めている。
ナタモン最高経営責任者は、「ムーガタはタイ全土で親しまれる定番料理」と指摘。「しかし、この分野には体系的な市場調査がない。これは大手企業が少ないことを意味している。つまり参入の余地があるということだ」と述べ、競合の少なさを成長機会と捉えている。
同ブランドの1号店はバンコク近郊ノンタブリ県で開業したが、今年中に5店舗体制を目指す方針で、既存のしゃぶしゃぶ業態に続く新たな収益の柱に育てたい考えだ。
ナタモン氏は、しゃぶしゃぶ・すき焼き業態についても「市場はまだ飽和していない」との見方を示す。消費者が常に新しい選択肢を求めているため、今後も成長余地があるという。主力ブランドのスキーテーノイは1人219バーツの定額制で、年内に60店舗を新規出店し、年末までに133店舗体制を構築する計画を掲げている。
一方、タイの外食市場では他社の動きも活発だ。ラッキースキーなどを展開するミラクルプラネットも、今年25店舗から30店舗の新規出店を計画していると報じられている。BNNグループには、ジェイマートが2022年に12億バーツを投じ、30%の株式を取得した経緯もある。
タイの鍋料理市場は和食由来のしゃぶしゃぶ業態が乱立気味とされるなか、地場色の強いムーガタへの参入は差別化戦略の一つといえる。日系外食企業にとっても、タイの庶民的な食文化に根差した業態の収益性や出店動向は、現地での事業戦略を考えるうえで貴重な参考材料になりそうだ。
