【経済】タイ政府系ワユパック基金、今年も6%前後の運用益を確保する見通し
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タイ政府系投資ファンド「ワユパック基金」が、今年も6%前後という高い運用益を確保できる見通しであることが分かった。国営企業を所管するタイ国家企業政策庁(SEPO)が明らかにした。ワユパック基金とは、タイ政府が保有する国営企業の株式などを裏付けとして運用される政府系ファンドで、一般の投資家も購入することができる。政府にとっては、財政負担を増やさずに国営企業の資産を有効活用する手段の一つとなっている。
SEPOのティボルディー長官によると、同基金の運用実績は前年度も今年度も好調であり、次回の投資家への配当は予定通り行える見込みだという。同基金は前年度に6.09%の運用益を上げており、今年配分される予定の利益は総額180億バーツにのぼる。
株式市場の回復が追い風に
タイの代表的な株価指数である「SET指数」は今年に入り持ち直しており、政府系ファンドの運用成績にも良い影響を与えている。政府系ファンドの運用成績は、タイの株式市場全体の先行きを示す一つの目安としても注目されており、タイに進出する日系企業やその関係者にとっても、現地の資本市場動向を把握するうえで参考になる情報だ。景気の先行き不透明感や、緊急借入勅令の合憲性を問う裁判など政治面での不確実性が指摘される中でも、こうした政府系ファンドが安定した運用成績を維持していることは、タイ経済の底堅さを示す材料の一つとして受け止められている。
