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【投資】タイBOI、ネスレの6億8800万ドル投資を承認 AI活用スマート工場

タイ投資委員会(BOI)は7月8日、ネスレ(タイ)による6億8800万ドル(約230億バーツ)規模の投資を承認した。AIと先端自動化技術を導入したスマート工場と物流拠点を新設するグリーンフィールド案件で、タイを東南アジア地域における戦略的な生産・物流拠点と位置付ける計画だ。

新工場はサムットプラカン県のアラヤ工業団地に建設される。稼働開始は2028年第4四半期を予定。インスタントコーヒー「ネスカフェ」の可溶性コーヒーやコーヒーミックス、飲料製品を年間17万トン生産する能力を持つ。プロジェクトにより、タイ人技術者や専門職員向けに520人超の雇用が創出される見通しだ。

BOIのナリット事務局長は、高度な食品・飲料製造分野への投資が拡大しているのは東南アジアで強靭な供給網を模索する多国籍企業からのタイへの信頼の表れだと話す。

同案件でとりわけ注目されるのは、国内経済との結び付きの深さだ。ネスレは年間1億3000万ドル(約43億バーツ)相当の農産物や原材料を国内から調達する計画で、製造拡大にあわせて上流の農業開発にも取り組む。気候変動に強いコーヒー品種の研究や高品質苗木の配布、農家向けの持続可能な栽培技術の指導などを通じ、コーヒーのサプライチェーン全体を強化する方針だ。

ネスレはタイに130年以上の事業歴を持つ。ネスカフェはタイのコーヒー市場で50年以上首位を維持し、市場シェアの半分超を占めるとされる。

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