【経済】タイ財務省 デジタル完結型新型貯蓄国債「オムプラス」、80億バーツ発行へ
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タイ公的債務管理局(PDMO)は、今年度中に「オムプラス」(貯蓄プラス)と名付けた個人向け国債を総額80億バーツ発行すると発表した。国民に継続的な貯蓄を促す狙いで、政府がデジタル完結型で国債を販売するのは今回が初めてとなる。
新型国債は3年債と10年債の2種類で構成され、利回りはそれぞれ1.24%、1.97%と、いずれも銀行預金金利を上回る水準に設定される見通しだ。クーポン利率の正式発表は今月中に予定されている。第1回発行分の40億バーツは8月上旬、第2回発行分の40億バーツは9月上旬にそれぞれ募集する予定だ。
販売チャネルは2系統に分かれる。1つ目は電子決済アプリ「パオタン」内の「PDMOウォレット」を通じた販売で、割当額は20億バーツ。先着順で、最低申込額は100バーツ、上限は1人当たり5000万バーツとなる。2つ目は、PDMOとセットレード・ドット・コム、タイ中央銀行、タイ証券保管振替機構が共同開発した「ボンドコネクト・プラットフォーム」を通じた販売で、同じく20億バーツを割り当てる。こちらは市中銀行や証券会社、ストリーミングアプリ経由で申し込め、最低申込額は1000バーツ、上限額の設定はない。
PDMOのジンダラット局長は、政府保証という高い安全性を備えた金融商品への参加のハードルを下げ、国民の長期的な資産形成を後押しする狙いがあると説明。今回の発行は、エネルギー価格高騰による財政支出の拡大が続く中での資金調達手段の多様化という側面も持つという。
タイ政府はこれまでも歳入不足を国債発行で補ってきた経緯があり、個人投資家層への裾野拡大は、国内資金による安定的な調達基盤の確保にもつながるとみられる。
